トーン回路
トーン回路は 「コンデンサー+トーンポット」=高域を削るローパスフィルター です。
コンデンサーは高域成分だけをアースへ逃がす役割を持ちます。
トーンポット(可変抵抗)は「どれだけ高域を逃がすか」を調整します。
配線の2パターン
コンデンサー → トーンポット → アース
コンデンサーを先に通してからポットで量を調整。
高域がコンデンサーを通過し、ポットの抵抗値で流れる量が決まる。
トーンポット → コンデンサー → アース
ポットで分岐量を決めてからコンデンサーに流す。
コンデンサーは常に高域だけを通すので、結果的に同じように高域が削られる。
違いが出るポイント
音質の違いはほぼゼロ:どちらも「高域を削る」動作は同じです。
操作感の違い:
コンデンサーを先に置く方式では、ノブを回したときの効き方がやや直線的。
ポットを先に置く方式では、効き始めが少し滑らかに感じることがあります。
実際のギター配線では、Fender系とGibson系で微妙に配線順が異なることがありますが、プレイヤーが聴いて判別できるほどの差はほぼありません。