CREATE TABLE `table_name` ( `id` int(10) UNSIGNED NOT NULL AUTO_INCREMENT, `name` varchar(191) NOT NULL, `hash` varchar(255) CHARACTER SET ascii COLLATE ascii_bin NOT NULL, `token` char(64) CHARACTER SET ascii COLLATE ascii_bin NOT NULL, `url` varchar(2083) COLLATE utf8mb4_bin NOT NULL, `mail` varchar(254) COLLATE utf8mb4_general_ci NOT NULL, `color` varchar(7) CHARACTER SET ascii COLLATE ascii_general_ci NOT NULL DEFAULT '#0000ff', `timezone` varchar(50) CHARACTER SET ascii COLLATE ascii_bin NOT NULL DEFAULT 'Asia/Tokyo', `file` varchar(255) COLLATE utf8mb4_bin DEFAULT NULL, PRIMARY KEY (`id`), UNIQUE KEY `unique_mail` (`mail`) ) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8mb4 COLLATE=utf8mb4_unicode_ci;
UNIQUE KEY:重複を許可しないユニークな制約を付ける場合に使用します。
UNIQUE KEY キー名 (カラム名)の形式です。
キー名は省略可能ですが、指定すると管理しやすくなります。
パスワードハッシュ値
文字コード (Character Set):
utf8mb4またはascii パスワードハッシュ値は通常英数字や特殊文字を含む固定長の文字列であるため、ASCII文字だけでも十分対応可能です。特にasciiは効率的で、ストレージ使用量を最小限に抑えます。ただし、環境や拡張性の観点でutf8mb4も一般的に使われます。
照会順序 (Collation):
utf8mb4_binまたはascii_bin ハッシュ値は大小文字やバイナリデータをそのまま比較する必要があるため、_binのようなバイナリ照会順序を使用するべきです。これにより、ハッシュ値同士を正確に比較することができます。
補足:
PASSWORD_DEFAULTは将来的に別のアルゴリズムに変更される可能性があります。そのため将来のアルゴリズムがより長いハッシュ値を生成する可能性を考慮し、VARCHAR(255) のように余裕を持たせて設計するのが一般的です。
ハッシュ値を保存する際に使用する文字コードと照会順序は、asciiとascii_binが最適です。効率的で正確に比較が可能です。
bin2hex(random_bytes(32))で生成されるURLトークン
asciiとascii_binが最適です。
さらに、トークンの安全な保存や運用を考慮して、以下の点を押さえておくとよいでしょう:
カラム長の設定: bin2hex(random_bytes(32))は64文字の固定長文字列を生成します。そのため、データ型はCHAR(64)を使用すると適切です。
インデックスの設定: トークンが検索や確認に頻繁に使われる場合、カラムにインデックスを設定することでパフォーマンスが向上します。
メールアドレス
文字コード (Character Set):
utf8mb4
メールアドレスには、国際化ドメイン名や特殊文字(たとえば、非ASCII文字を含むアドレス)が含まれることがあり得ます。utf8mb4を使用することで、すべての可能性を包括的にサポートできます。
英数字のみのメールアドレスが多い場合でも、柔軟性のためutf8mb4が推奨されます。
照会順序 (Collation):
utf8mb4_general_ci
メールアドレスのドメイン部分(例:@example.com)は大小文字を区別しないことが標準です。そのため、_ci(case-insensitive)の照会順序を使用することで、大小文字の違いを無視した比較が可能になります。
補足:
保存するカラムのデータ型:
メールアドレスの長さは通常最大254文字です。そのため、データ型はVARCHAR(254)を設定するのが一般的です。
一意性の保証:
メールアドレスはユニークな値であることが多いので、UNIQUE制約をカラムに追加することを検討してください。
Webの色指定
例えば#ff00ff(16進数表現)やrgb(0, 0, 255)、さらにはgreenのような英語名についても、データベースで保存する場合はasciiとascii_binが適しています。
1. 各形式に対する適合性
16進数カラーコード(例:#ff00ff) 文字列はASCII範囲内の文字(0-9, a-f, #)のみで構成されています。そのため、ascii文字コードで効率よく保存できます。
RGB形式(例:rgb(0, 0, 255)) この形式もASCII範囲内の文字(英数字と括弧、カンマ、スペース)で表現されるため、同様にasciiで対応可能です。
色名(例:green) 色名はすべて英字で表記されるため、ASCII文字セットで完全にカバーされます。
2. 照会順序(Collation)
色指定は正確な比較が必要になることが多い(特に16進数やRGB値)ため、大小文字区別をするascii_binが推奨されます。例えば、#FF00FFと#ff00ffを別々の値として扱いたい場合に役立ちます。#FF00FFと#ff00ffを同じものとして扱いたい場合は、ascii_general_ciの照会順序が適しています。
タイムゾーン名(例:Asia/Tokyo)
asciiとascii_binの設定で問題ありません。
理由
ASCII文字のみを使用
タイムゾーン名は英字、数字、スラッシュ(/)、およびアンダースコア(_)のみで構成されており、これらはすべてASCII文字セットに収まるため、asciiが適しています。
正確な比較が必要
タイムゾーン名は一般的に正確な一致が必要なデータ(Asia/Tokyoとasia/tokyoを区別するなど)なので、大小文字を区別するascii_binの照会順序が最適です。
カラムの最大文字数
タイムゾーン名は現在のIANAタイムゾーンデータベース(TZ Database)に基づいており、一番長いものは35文字程度です(例:America/Argentina/ComodRivadavia)。そのため、余裕を見て以下を推奨します:
データ型: VARCHAR(50) これにより将来の更新にも対応可能です。
URLアドレス
文字コード (Character Set):
utf8mb4 URLには英数字だけでなく、特殊文字や国際化ドメイン名(非ASCII文字を含む)が含まれることがあります。そのため、utf8mb4を使用することで、すべての可能性を包括的にサポートできます。
照会順序 (Collation):
utf8mb4_bin URLの正確な比較が必要な場合、大文字小文字や特殊文字の違いを区別する照会順序であるutf8mb4_binを使用すると適切です。URLアドレスは通常、完全一致で判定することが求められるため、バイナリ順序が最適です。
カラムの最大文字数:
データ型: VARCHAR(2083) 一般的に、URLの最大長はウェブブラウザの制限(例えば2083文字)を考慮して設定されます。これにより長いURLも問題なく保存できます。
短いURLだけを使用する場合は、必要に応じて制限を減らすことができますが、将来の拡張性を考慮して余裕を持たせるのが理想的です。
補足
インデックスの設定: URLが検索や一致判定に頻繁に使われる場合、インデックスを付与することで検索パフォーマンスが向上します。
ファイル名
文字コード (Character Set):
utf8mb4 ファイル名には国際化された文字や特殊文字が含まれる可能性があります。utf8mb4を使用することで、ASCII文字だけでなく、全ての非ASCII文字も安全に保存できます。この設定は広範な文字セットに対応するため推奨されます。
照会順序 (Collation):
utf8mb4_bin ファイル名は通常正確な一致が必要なので、大文字小文字や特殊文字を区別する照会順序であるutf8mb4_binが最適です。たとえば、File.txtとfile.txtを別々に扱う場合に役立ちます。
カラムの最大文字数:
データ型: VARCHAR(255) 多くのファイルシステムでは、ファイル名の長さが最大255文字までに制限されています(例: NTFSやext4)。これに合わせてデータベース側もVARCHAR(255)を設定するのが一般的です。
補足:
一意性の保証: ファイル名が一意である必要がある場合は、UNIQUE制約を追加して重複を防ぐことができます。
インデックス: ファイル名で頻繁に検索や比較を行う場合は、インデックスを設定することで効率を向上させます。
ディレクトリパスの扱い: ファイル名にディレクトリパスを含む場合は、より長いカラム(例: VARCHAR(1000)など)が必要になる可能性があります。